双子の貞子ちゃん 2
悠が唖然とした顔で私を見る。
遥希たちも悠の言葉を理解したのか、ハッとして私を色んな角度から見ている。
「もういいよな!?帰りましょう!」
しーが立ち上がって、紅蓮からの視線を遮ってくれる。
「おい樹!伊織もAliceなのか!?」
「うるさい!」
「律は知ってたってことだよな!?」
「伊織さんに教えてもらいました!!」
しーと律が立ち上がって紅蓮と言い合っている。
おかげで私は紅蓮に問い詰められずに済んでるけど…、居心地悪いな。
こっそり帰りたいけど、しーと律に悪いし。
どうしようと頭を悩ませていると、しーが座っていた右隣に気配を感じた。
見てみれば湊が座っていて、じっと私を見ていた。
私も何と声をかければいいか分からず、お互いに見ていると、
「妬けるな。」
そう言って前髪にキスをした。