双子の貞子ちゃん 2
なかなか決めきれずに迷ってた私の背中を押してくれたのは湊だった。
『俺たちは、実力で示していくしかない。それしか周りの人間に認められる方法はないぞ。』
力強いその言葉は、簡単に私を後押しした。
海外事業部にいる私は、色んな言語が飛び交うオフィスで慌ただしい毎日を送っている。
日を跨いで帰ることは稀ではない。
それに、健太郎さんの会社に入った湊も同じような感じだ。
だから、昨日みたいにたまたま2人とも早く帰れた日は、ずっとくっついてる。
……恥ずかしいけど、湊にくっつくと疲れが飛んでいくから甘えてしまう。
実は、大学を卒業して私は湊と結婚した。
もちろんお互い会社には秘密だけど、人事部長など数人だけは手続きの関係で知っている。