双子の貞子ちゃん 2
託した…って、あの時のか……?
『湊くん、私は、君が伊織を大切に思ってくれてるのなら嬉しいよ。あの子は昔からしっかりし過ぎてる…なかなか甘えられないんだ。だからこそシノくんたちの存在は大きい…君にも伊織自身を見せれるようになるといいんだけど…』
『守ってほしい…。もちろん、華織もね。』
確かに、そう言われた。
「安達くんなら、伊織を任せられる。と、嬉しそうに言っておられましたよ。」
本気でそう思って…。
ギュッと手に力が入る。
「期待を裏切らないよう、精進します。」
「ありがとうございます。お嬢様の味方が増えるのは、私にとっても大変嬉しいことですので。」