双子の貞子ちゃん 2
「それで?今日は、稽古をつけるんだったよな?」
それまでの威圧感が少し和らいだ。
「横山さんが大丈夫なら、お願いしたいです。」
「良いよ。…おい遊佐、いつまでやってんだ。1人じゃ無理だ。」
未だに盛り上がっている桜さんと華織を残し、遊佐さんも稽古をつけてくれる。
まずは各々のやり合いをみて指導してくれるみたいだ。
「あ、湊」
急に名前を呼ばれ、振り返れば横山さんだった。
「もう1人のうちのお嬢様とはどんな感じだ?」
「………どんな感じ、とは?」
「あれ、何か発展してる感じじゃねーの?成道様が安達くんに託したって言ってたけど。」