双子の貞子ちゃん 2
「はあ…。でもせっかく来たから、律のとこ行くか……。」
面倒くさそうにこの部屋を出て行った樹
「律と本当仲良いねー。ここにもなんだかんだ馴染んでるし。」
「似た者同士、気が合うんだろなー!」
「湊、いつまで置いておく。」
カチャッと音がし、悠が入ってきた。
「身元不明の女たちを長く置いて紅蓮に影響が出ないとも限らない。」
「何も出ないのか。」
「いや、出てきたよ。でも、引っかかるところが多い。」
そう言って持っていたパソコンを全員に見せる。
「大学生…、普通の一般家庭…。……ありきたりな情報で、どこもおかしくないけど。」
陽向が首を傾げながら、画面を食い入るように見ている。