キミのためだけの動画
帰り道、突然一人の男が後ろから私に近づいてくる。


「やめて! 何、離して!」


男は手で私の口をふさいで、どこかに連れ去ろうとする。


私は必死にもがいた。


でも、さすがに力が足りない。


「逃げないで、約束したよね……」


約束という言葉が何かに引っかかったけど、考えてる場合じゃない。


誰か、助けて、助けてよ!


遠くから誰かがやってくる。あれは、音羽だ……!


一瞬、目が合った気がしたけど、音羽は引き返して行ってしまう。あの時謝ってたら助けてくれてたかな。


男はそんなこと気にせずに私を連れていく。


「ほら、行くよ……」


私はそこで、意識が途切れた。
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