キミのためだけの動画
意識が戻った時には、椅子に座らせられて手足を縛られていた。


男が歩いてこっちにやって来る。


「意識が戻ったみたいだね……」


「嫌だ、こっちに来ないで!」


「何で嫌がるの? 僕だよ、日葵だよ!」


「嘘でしょ! そんなわけない!」


否定したけど聞いてもらえなくて、男は聞こえなかったかのようにひとりで話し始める。


「最初の頃から見てたんだよ、キミのこと。でも、どんどん人気になっちゃって」


急に男の顔つきが変わり、私は怖くなる。口は笑ってるけど、目が笑ってない。


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