カラダで結ばれた契約夫婦~敏腕社長の新妻は今夜も愛に溺れる~
総司の格好は、普段よりもゆったりとしたシルエットのシャツに、ブラックのスラックス。彼の部屋着はスーツのときとほぼ変わらずクールだ。

まだ仕事があるようで、ソファに座り膝の上でノートPCを開く。

その間、清良はダイニングテーブルの上に夕食を並べた。

今日のメニューは和食だ。総司は普段、高級料亭で懐石ばかり食べているに違いない――そう考えた清良は、飽きられてしまわないようにと小鉢のメニューをたくさん作った。

すべての準備が整ったあと、仕事に集中している総司に躊躇いつつも声をかける。

「お食事、食べられそうですか?」

「ああ。問題ない」

総司はすぐさま仕事を切り上げ、ノートPCを閉じた。ダイニングテーブルにやってきて、ずらりと並んだ料理の数々を目の当たりにして唖然とする。

「……清良は、俺がご馳走じゃないと食べられないとでも思っているのか?」

「普段、豪勢なお料理を召し上がってるんだろうなぁ……とは思ってますよ」

「いい。もっと普通で。白米と魚と味噌汁の三つがあれば事足りる」

どうやら品数にこだわりはないらしい。彼の中にあった庶民的な感覚が新鮮だ。

「……お野菜も食べてくださいね?」

「ん? ああ、じゃあ四品だ。キャベツの千切りでも添えてくれ」

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