カラダで結ばれた契約夫婦~敏腕社長の新妻は今夜も愛に溺れる~
「いえ、何ってわけでもないんですが。その……今は経済的にゆとりもありますし、将来を考えて転職してもいいかなって……あ、もちろん、貯金はありますから、総司さんに迷惑をかけるつもりは――」
必死になって言い募るが、総司は「金のことはどうでもいい」と一蹴した。
妻ひとりくらい養えるということだろう。少し失礼な言い方をしてしまったかもしれない。
「それより、次の会社は決まっているのか?」
「……いえ……まだ……」
『考えなしに辞めたいだなんて』と怒られるかと思いきや、総司はなんの文句も言わなかった。
ただじっと、清良の瞳を覗き込み、その心の奥深くを探る。
説明を待つよりも自分で探ったほうが早いとばかりに、じっとりと見つめられて。
時間にすれば二秒程度。清良の背中に汗が滲んだ。
「――好きにしてくれてかまわない。次を探してもいいし、家事に専念してもらってもいい。何しろこの家は広いからな。掃除だけでもひと苦労だろう。扶養に入る必要があれば言ってくれ。真鍋に手続きさせる」
思いのほか、あっさりと納得してくれたことに清良は拍子抜けする。
「……ありがとうございます」
まだ緊張が収まらず、速まった鼓動が落ち着いてくれない。気を取り直して食卓につき、先に食べ始めた彼に続いた。
必死になって言い募るが、総司は「金のことはどうでもいい」と一蹴した。
妻ひとりくらい養えるということだろう。少し失礼な言い方をしてしまったかもしれない。
「それより、次の会社は決まっているのか?」
「……いえ……まだ……」
『考えなしに辞めたいだなんて』と怒られるかと思いきや、総司はなんの文句も言わなかった。
ただじっと、清良の瞳を覗き込み、その心の奥深くを探る。
説明を待つよりも自分で探ったほうが早いとばかりに、じっとりと見つめられて。
時間にすれば二秒程度。清良の背中に汗が滲んだ。
「――好きにしてくれてかまわない。次を探してもいいし、家事に専念してもらってもいい。何しろこの家は広いからな。掃除だけでもひと苦労だろう。扶養に入る必要があれば言ってくれ。真鍋に手続きさせる」
思いのほか、あっさりと納得してくれたことに清良は拍子抜けする。
「……ありがとうございます」
まだ緊張が収まらず、速まった鼓動が落ち着いてくれない。気を取り直して食卓につき、先に食べ始めた彼に続いた。