カラダで結ばれた契約夫婦~敏腕社長の新妻は今夜も愛に溺れる~
「俺の身体に溺れるのはかまわないが、心までは溺れないでくれよ。明日の朝、仕事に行かないでなんて言われても困る」
「……そんなこと、言いません……」
わかっている。自分は彼を自由にしてあげるための小道具に過ぎない。
のめり込むことは許されない。
こうして抱いてもらえるのは、きっと彼の気まぐれであって愛ではない。
自分は彼の身体に溺れているのであって、心から愛しているわけではないんだ。
そう納得して彼に身をゆだねる。
総司にエスコートされ車を降りた清良は、彼よりかは幾分か慣れた新居に案内する。
初めて新居に足を踏み入れるのだからと、ガレージに隣接した通用口ではなく正面玄関から入ってもらうことにした。
両開きの大きな扉の先に、広々とした玄関ホール。白い大理石の床。壁は全面オフホワイトで、周囲のライトが芸術的な陰影を作り出している。
「真っ白だな。悪いことができそうにない」
「総司さんが白でオーダーしたんじゃないんですか?」
「全部デザイナー任せだよ。というか、ツッコミどころはそこじゃない」
靴を脱いだ総司は、前を歩こうとする清良の腕を掴み引き寄せると、背後から抱き寄せた。
「まずは『悪いことってどんなこと?』って聞いてくれよ」
「……そんなこと、言いません……」
わかっている。自分は彼を自由にしてあげるための小道具に過ぎない。
のめり込むことは許されない。
こうして抱いてもらえるのは、きっと彼の気まぐれであって愛ではない。
自分は彼の身体に溺れているのであって、心から愛しているわけではないんだ。
そう納得して彼に身をゆだねる。
総司にエスコートされ車を降りた清良は、彼よりかは幾分か慣れた新居に案内する。
初めて新居に足を踏み入れるのだからと、ガレージに隣接した通用口ではなく正面玄関から入ってもらうことにした。
両開きの大きな扉の先に、広々とした玄関ホール。白い大理石の床。壁は全面オフホワイトで、周囲のライトが芸術的な陰影を作り出している。
「真っ白だな。悪いことができそうにない」
「総司さんが白でオーダーしたんじゃないんですか?」
「全部デザイナー任せだよ。というか、ツッコミどころはそこじゃない」
靴を脱いだ総司は、前を歩こうとする清良の腕を掴み引き寄せると、背後から抱き寄せた。
「まずは『悪いことってどんなこと?』って聞いてくれよ」