捨てられたはずが、赤ちゃんごと極上御曹司の愛妻になりました
「えっ。あっ、えっと、は、はい!」
『あ、ごめん。忙しかった?』
電話の相手は佐渡谷さんだ。
ただでさえ、やたらと色っぽい声なのに、直に耳元に聞こえてくると私の意思とは関係なくドキッとさせられる。
「いっ、いえ……ちょっとふいうちで驚いただけで」
だって、いきなり電話だなんて。反応があるとしてもこんなに早いとは予想しなかったし、あってもメッセージの返信くらいだと思っていた。
『ああ。悪い。だけど、電話っていつもふいうちに来るもんじゃないか?』
「確かに……」
佐渡谷さんの指摘に萎んだ声で答えると、スピーカーからくすくすと笑い声が漏れ聞こえてきた。
「あの、なにか……?」
私は気を取り直し、おずおずと尋ねた。すると、耳を疑う返答がくる。
『あ、そうだ。宇川さんって、下の名前〝マキ〟って呼ばれてたよな?』
「え……はい。そうですけど」
『どう書くの?』
突拍子もない質問に唖然とし、戸惑い気味に回答する。
「ええと、真実の〝真〟に希望の〝希〟ですが」
まさか、このためだけの電話? 嘘でしょ?
狐につままれた気分でいたら、佐渡谷さんの柔らかな声が耳孔に響く。
『いい名前だな。イメージにぴったりだ』
初めての感覚だった。
ただ話をしているだけなのに、相手の声音だけでこんなに胸が高鳴るなんて。
「そ、そうですか?」
早いリズムを刻む鼓動が落ち着かなくて、私は胸をグッと押さえた。
「え、と……そ、それだけですか?」
『そう。登録したくて』
あっさりと返された言葉にぽかんとする。
たかがそれだけなら、メッセージで済みそうなものなのに……。佐渡谷さんってちょっと不思議な一面もある人?
反応に困っているところに、彼がさらに口を開いた。
『あ、ごめん。忙しかった?』
電話の相手は佐渡谷さんだ。
ただでさえ、やたらと色っぽい声なのに、直に耳元に聞こえてくると私の意思とは関係なくドキッとさせられる。
「いっ、いえ……ちょっとふいうちで驚いただけで」
だって、いきなり電話だなんて。反応があるとしてもこんなに早いとは予想しなかったし、あってもメッセージの返信くらいだと思っていた。
『ああ。悪い。だけど、電話っていつもふいうちに来るもんじゃないか?』
「確かに……」
佐渡谷さんの指摘に萎んだ声で答えると、スピーカーからくすくすと笑い声が漏れ聞こえてきた。
「あの、なにか……?」
私は気を取り直し、おずおずと尋ねた。すると、耳を疑う返答がくる。
『あ、そうだ。宇川さんって、下の名前〝マキ〟って呼ばれてたよな?』
「え……はい。そうですけど」
『どう書くの?』
突拍子もない質問に唖然とし、戸惑い気味に回答する。
「ええと、真実の〝真〟に希望の〝希〟ですが」
まさか、このためだけの電話? 嘘でしょ?
狐につままれた気分でいたら、佐渡谷さんの柔らかな声が耳孔に響く。
『いい名前だな。イメージにぴったりだ』
初めての感覚だった。
ただ話をしているだけなのに、相手の声音だけでこんなに胸が高鳴るなんて。
「そ、そうですか?」
早いリズムを刻む鼓動が落ち着かなくて、私は胸をグッと押さえた。
「え、と……そ、それだけですか?」
『そう。登録したくて』
あっさりと返された言葉にぽかんとする。
たかがそれだけなら、メッセージで済みそうなものなのに……。佐渡谷さんってちょっと不思議な一面もある人?
反応に困っているところに、彼がさらに口を開いた。