予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
 吉木の顔を久しぶりに見た。

 動いてる話してる笑ってる。

 そんな当然なことにいちいち胸が高鳴る。


 
 彼女の顔を見ているだけで、心臓が音を立ててはねる。
 

 約一ヶ月前、彼女をこの腕で抱いたことを思い出す。

 なめらかな肌の感触や柔らかい唇。細い腰や、熱い体。

 俺に翻弄され泣きそうな声を上げるかわいらしい反応まで。


 
 あの夜の記憶が生々しくよみがえり、愛おしさがこみあげてくる。
 
 こんなことははじめてだった。
 


 彼女に触れて連れ去ってそのまま閉じ込めてしまいたい。そんな身勝手な欲望が沸き上がる。
 

 今までそれなりに恋愛をしてきたけれど、ひとりの女性にこんなにも頭の中を占領されるのははじめてだった。

 彼女をほかの男に取られたくないと思うのも。ただただ会いたいと思うのも。全部。


 
 
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