予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
「こ、これは、なんでもありません……っ!」

 俺の問いかけをさえぎって、叫ぶようにそう言う。

「なんでもないなら、どうしてそんなにうろたえているんだ」
「別に、うろたえてなんていませんっ」
「見え透いた嘘をつくな。動揺で手が震えてるぞ」
「それは、さ、寒いんです!」
「寒いなら、車に乗れ。送っていくから、車の中で話そう」
「社長と話すことなんてないですっ」

 かたくなな彼女に、たまらずその体を抱き寄せる。

「いいから、少し落ち着け」

 そう言い聞かせながら、彼女の背中に手を当てる。


「しゃ、社長。離してください」
「だめだ。事情を説明するまで離さない」
「でも、こんなところを、誰かに見られたら……」
「誰に見られても俺はかまわない」
「私はかまいます!」


 そんなやりとりをしながら、やっぱり少しやせたなと思う。

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