予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
「あのとき社長がちゃんと避妊してくれたのはわかってます! 社長はなにも悪くなくて、全部私のせいで、責任とってくれなんて言いませんし、迷惑をかけずにひとりで育てるので……っ。だから、だから……っ!」

 吉木が上ずった声で早口で続ける。

 かなりパニックになっているんだろう。



「ちょっと落ち着け」
 
 まるでおびえているようだ。
 

 少しでも安心させたくて両手で彼女の頬を包みこちらを向かせると、彼女の瞳は涙で濡れていた。

「だから、おろせなんて言わないでください……っ」

 ぽろぽろと涙をこぼしながら、必死に訴える。

 その真剣な表情を見て、胸が苦しくなるほどの衝撃を受け言葉が出なくなる。


 
 そんなやりとりをしていると、背後から靴音が近づいてきた。


「ええと。これって、どういう状況?」


 その声に、腕の中の吉木の体が大きく跳ねる。

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