予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい


「大丈夫? おどろきすぎでしょ」
「だ、だって。社長と話をするなんて、もしあのことがばれたら……っ」

 今まで妊娠がばれないように必死に社長を避けて来たのに、ふたりで会うなんて危険すぎる。

「社長と香澄ちゃんが顔を合わせないように私たちが邪魔しているって、気付かれちゃったのよ」

 そりゃ、秘書室にくるたびにわざとらしく足止めされていたら、いやでも気付くか。

「二週間社長の様子を見て来たけど、妊娠のこと、バレたらバレたでいいんじゃないかな」
「でも」

 もし私の妊娠を知った社長がおろしてくれと言ったら?

 怖くて手足が冷たくなる。



 正直つわりは苦しい。

 これからお腹が大きくなったら大変なことは増える一方だろうし、出産も怖い。

 産んだ後だって、苦労するに決まってる。


 
 だけど……。


 考えながら無意識に、デスクの上に置いてある手帳に触れていた。

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