予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
私は社長に迷惑がかからないよう、子供をひとりで育てようと思っていたのに。
わざわざ自分が父親だと名乗り出てしまったら、父に責任を取れとせめられかねない。
ぴりっと身を切るような緊張感に包まれた部屋で、私は青ざめる。
「香澄は父親が誰かは言えないと言っていたが?」
父からのするどい眼光を受け、社長は「申し訳ありません」と頭を下げる。
「彼女が父親が誰かを言い出せなかったのは、自分がふがいないせいです。彼女に不安な思いをさせてしまいました。きちんとけじめをつけないまま娘さんを妊娠させてしまったことも、本当に申し訳なく思っています」
そう言いながら私の部屋のフローリングの床に手を付き、深く腰を折る。
社長が私のために頭を下げてくれるなんて、信じられない光景だった。
「責任を取る気はあるのか」
「やめて。責任なんて……」