予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
 社長が端整な顔で柔らかく微笑む。

 その視線に含まれた甘さに、きゅんっと心臓が大きく跳ね頬が熱くなった。


「あ、ありがとうございます……」

 お礼を言いながら、社長の腕の中から這い出るように体をずらした。

 なんとか平静を装ってはいるけど、鼓動がうるさくて仕方ない。

 私は胸に手を当て、深呼吸を繰り返す。


 そのとき、ダン!と大きな音が響いた。

 驚いて振り返ると、険しい顔をした父がテーブルを叩いていた。

「ふざけるな!」

 父は私を睨みながら怒鳴った。

「御曹司だか社長だかしらないが、結婚もせず妊娠させるような男と一緒になって、幸せになるはずがないだろう! 香澄、俺と地元に帰るぞ!」

 父の怒りはかなり激しく、その怒号を聞いているだけで肩が震える。

 そんな中、社長は私をかばうように前に出て、深く頭を下げた。

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