予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
 社長は自分の肩に私の顔を押し付け、優しく頭をなでてくれた。

「すみません、社長。失礼な父で……」
「お父様が怒るのは当然だ。謝らないといけないのは、俺の方だ」

 社長はそう言いながら、私をクッションに座らせた。

 そして私の前にひざまずくようにかがみ、辛そうな顔で血のにじむ私の膝を見る。

「消毒液や絆創膏はあるか?」
「あ、はい。一応」

 うなずいて、薬や絆創膏をしまってある場所を教える。

 社長は過剰すぎるくらい丁寧に傷の手当てをしてくれた。

「社長は、どうしてここに来てくれたんですか?」

 手当を受けながらたずねると、説明してくれた。

「辻が連絡をくれたんだ。吉木の家にお父様が来ていて揉めるかもしれないから、様子を見に行ったほうがいいと」
「そうだったんですね。ありがとうございます」

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