予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
「今回も、地元で結婚して工場を手伝えって命令されていたんです。実の娘を労働力のひとつとしか考えていないんですよ」
「もしかして就任パーティーのときに話していた相手はお父様だったのか?」
「そうです。電話で頭ごなしに仕事を辞めろと言われて動揺して、会ったこともない人と結婚するなら、一度でいいからずっと好きだった人に触れてもらいたいって暴走して、あんなお願いをしてしまいました」

 私の言葉を聞いて、社長が納得したようにつぶやいた。

「だから突然俺にキスしてくれとねだったのか」
「本当に、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」

 深く頭を下げると、社長の手が私の髪を優しくなでた。

「迷惑なんかじゃない」
「え?」

 顔を上げると、驚くほど甘い視線にぶつかった。

「俺のことがずっと好きだったんだろ?」

 社長がわずかに首をかしげ、私を見上げながら問う。

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