予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
5 絶対に幸せにする 柊人side
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プロポーズを断られた俺が吉木のマンションから出ると、こじれた関係がどうなったか心配した綾人から連絡が来た。
俺も愚痴をもらしたかったし、近くのバーで落ち合った。
そして事情を説明すると、俺の話を聞いた綾人は、お腹を抱えて笑い出した。
「本気でプロポーズして秒で断られるって……!」
自分でも情けない話だとは思うが、そこまで爆笑するのは失礼じゃないかとむっとする。
「吉木はずっと俺を好きだったと言ってくれたのに、どうして結婚はしたくないんだ」
理解できない。
と俺が困惑していると、ようやく笑いが落ち着いた綾人が、にじんだ目元を指でぬぐいながらこちらを見た。
「そりゃ、信頼されてないんじゃない? 信用できない相手に突然プロポーズされたって、結婚はできないだろ」
「信頼……」