予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
 たずねると、吉木は気まずそうに口ごもる。

「ええと」
「結婚するのか?」

 普通に問いかけたつもりが、威圧的な声色で響いた。

 その言葉に、彼女がぎくりと背筋を固くしたのがわかった。
 
 やはり、結婚の話をしていたのは聞き間違いではなかったようだ。

「それは、その……」

 困惑した吉木の表情に、ただの上司と部下の関係で結婚について問いただすなんて、踏み込みすぎた発言だと気づく。

「……悪い。答えたくないならいい」

 俺がそう言うと、吉木はしばらく視線を泳がせた後、覚悟を決めたように口を開いた。

「あの、社長……。ひとつお願いがあるんです」

 俺を見上げるその瞳は、わずかにうるんでいた。





 




 就任披露パーティーを終え会場のホテル内にあるバーに行く。

 奥のテーブル席に座っていた吉木が顔を上げこちらを見た。


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