予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
 吉木の言葉を聞きながら、俺はそこまで信用されていないのかとうなだれる。

 すべて自業自得だとはいえ、ここまでかたくなに拒絶するなんてちょっとひどくないか。

 俺ははぁーっと長く息を吐きだし気持ちを引き締めた。

「わかった」

 ここでひるんでたまるかと自分に言い聞かせながら顔を上げる。

「じゃあ気の迷いかどうか、香澄が判断してくれ」
「判断、ですか?」
「信じてもらえないなら、ひとつひとつ事実を積み重ねていくしかない。これから俺の愛を受け入れてもらえるまで、どんなに拒絶されても何度だって香澄を口説く」

 真摯な気持ちが伝わるように、まっすぐに見つめながら言うと、黒い瞳に戸惑いが浮かんだ。

「そ、そんなことを言われても、信用できません。父にさえ見捨てられた私が、社長みたいな素敵な人に愛されるなんて……」

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