予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
 その言葉を勝手に了解だと判断する。

「よし、じゃあ仕事が終わったら、荷物を俺の家に運ぼう」
「きょ、今日ですかっ!?」
「なにか断る理由はあるか?」

 あったとしても全力でつぶすけど。そう思いながら問いかけると、吉木は諦めたように白旗を上げた。




 



 香澄の荷物を自宅に運び、その日から半ば強引に同居生活をスタートさせた。



 それまで恋人ができてもひとりの時間を邪魔されるのがいやで、外で食事をしてそのままホテルに行って、というデートばかりしていた。
 
 だから、プライベートの空間に女性を入れるのは、香澄がはじめてだった。
 
 自分のように身勝手な男がいきなり同居なんて、うまくやっていけるのかという不安もあったけれど、二年間毎日のように一緒にすごしてきたせいか、それともはじめて本気で愛した相手だからか、香澄とふたりでいる時間はとても心地がよかった。
 
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