予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
 
 
 ひと通りの健診を終え、診察室の椅子に座って話をする。

「出産予定日は七月七日ですね」

 その医師の言葉に、「七月七日……」とつぶやいた。

「七夕が予定日って、なんだかロマンチックだな」

 社長の言葉に「私も今、同じことを考えていました」ともらす。

 視線を合わせて微笑み合うと、医師がこほんと咳ばらいをした。


「まだ胎盤が完成していなくて不安定な時期ですし、つわりもあるようなので」

 その言葉にふたりで「はい」とうなずき前を向く。

「夫婦の営みはもう少し我慢してください」

 冷静な表情で言われ、私は一瞬きょとんとした。

 夫婦の営みって……。

 その意味を理解したとたん、一気に頭に血が上る。

 ぼんっと音を立てて脳みそが爆発しそうだ。


「どうかしました?」

 あまりに挙動不審だったのか、医師に不審そうな視線を向けられてしまった。

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