予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
「あぁ、もう……」と髪をかきあげながらこちらを睨む。

 その表情の色っぽさに、心臓が跳ねる。
 

 長い指が私の頭を優しくなで、そのまま引き寄せた。

 私の涙でぬれた顔を自分のコートに押し付けると、社長はゆっくりとため息をついた。


「香澄が愛おしすぎて、おかしくなりそうだ」
「社長……」
 
 吐き出すようなつぶやきに心臓がはねる。

 思わず肩が揺れると、社長は私を安心させるように後頭部を包む手に力をこめ、私の髪に頬をよせた。


「ようやく素直になってくれた」

 切実なほど愛情のこもった声でつぶやかれる。

「す、すみません、社長を疑ってばかりで……」
「いや、香澄は悪くない。全部俺のせいだよ。意図してなかったとはいえ、俺の身勝手な行動のせいで香澄をたくさん傷つけたし悩ませた。あの夜だって、あんなふうに勢いに任せて抱くべきじゃなかった」

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