予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
 直接行ってみようと思いエレベーターで一階に降り、店舗部分に入る。
 

 優雅な雰囲気が漂う店内には、美しいバッグが整然と並び、ほこりひとつ落ちていない。

 社員の私でも、足を踏み入れるたびにうっとりしてしまうほど素敵な空間だ。


「お疲れさまです」と男性の店舗マネージャーに声をかけ、事情を話す。

「百貨店協会からの郵便物ですね。今確認してみます」
「お願いします」と頭をさげる。
 

 すると、背後から「あら」と驚いたような声がした。

 振り返ると、そこにはゴージャスな雰囲気の女性がいた。
 


 背中の中ほどまであるウェーブのついた茶色の髪は、むぞうさにかきあげたようにセットされ、体のラインがわかるミニ丈のワンピースの上に羽織った毛皮のコートは、袖を通さず肩にかけている。
 
 そのゴージャスさに、私は思わず目をまたたかせる。

「あなた、柊人さんの秘書よね」

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