予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
「妻の妊娠中に浮気をする夫は多いそうよ。でも仕方ないわよね。お腹に子供がいたって、男は性欲が我慢できないもの。妊娠した妻に興奮しない男は多いし、妻を抱けないなら外で発散させてあげなきゃかわいそうじゃない? あなたも妻なら、ちゃんと柊人さんのことを考えてあげなきゃだめよ」

 そう言われ、私が唇を噛んだとき、マネージャーの男性が戻ってきた。

「吉木さん、お待たせしました……」

 彼は言いかけて、私の前に梨々花さんがいるのに気づき足を止めた。「失礼しました」と上品に頭を下げる。

 すると梨々花さんはまるで女王様のように優雅に微笑み、首を横に振った。

「もう話はすんだからいいのよ。お会いできてよかったわ、秘書さん」

 見下すような表情で私に言ってから、お店を出ていく。

 私はただ黙って立ち尽くしていた。


「吉木さん、大丈夫ですか?」

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