予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
 その様子を見て心配になったのか、マネージャーが声をかけてくれた。

「すみません。大丈夫です」
 
 慌てて笑顔を作ったけれど、梨々花さんの言葉が頭から離れなかった。






 


「ただいま」と玄関から声がした。柊人さんが帰ってきたんだ。

「おかえりなさい」

 先に仕事を終えキッチンで料理を作っていた私が廊下に行くと、まるでお預けするように手を前に出され距離をとられる。

「手を洗うから、ちょっと待て」と真顔で言いながら、柊人さんは洗面所へ向かう。

 インフルエンザがはやっている時期だから、柊人さんは帰宅後なによりもまず先に手洗いうがいをする。

 妊婦の私のために気を付けてくれているらしい。


 元々そういう性格なのかなと思っていたけれど、弟の綾人さんに聞いたところ、柊人さんの過保護っぷりが発揮されるのは私限定らしい。

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