予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
「いえ、元気に生まれてきてくれれば、どちらでも。なのでとくに性別は聞かないでおこうと思っているんです」
「そっかぁ、楽しみね」

 笑顔で言われ、私も「はい」とうなずく。

「そうだ。来週また健診でお休みをもらおうと思っているんです」
「聞いてるわ。社長もついていきたいのに、会議が入ってぬけられないって悔しがっていたから」
「すみません。ご迷惑をおかけして」
「いえいえ。社長のお世話はまかせて、香澄ちゃんはしっかり健診うけてきてね」

 そう言って笑い合った。








 翌週。



 お休みをもらい、妊婦健診を受けるためにひとりでクリニックへと向かった。

 いつものように表情の少ない担当医に「変わりはないですか?」とたずねられる。
 
 なんだかこの素っ気なさが安心するなぁと思っていると、お腹の様子を見るために診察台に横になるように言われた。
 
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