予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
「それからその……」
『なんだ?』
健診の最後に医師から言われた言葉を伝えようかと思ったけれど、帰ってからでもいいかなと考え直す。
「やっぱり、なんでもないです」
『言いかけてやめられると気になるだろ』
「いえ、大したことではないので」
『大したことじゃないなら、今教えてくれ』
そう言われ、私は周囲の人に聞かれないように口元を手でおおう。
「あの、お医者様が、もう我慢しなくていいですよって」
小声で言うと、電話の向こうの柊人さんが不思議そうに聞き返してきた。
『我慢って?』
「あの、なんというか、その」
『ん?』
はっきりと言葉にするのが恥ずかしいのに、なかなか柊人さんにつたわらなくて、頬がどんどん熱くなっていく。
「ですから、いわゆる夫婦の営みをしても大丈夫ですよって……」