予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
 背後からそうつぶやかれ振り返ると、柊人さんもベビーカーの中の赤ちゃんを目で追っていた。

「赤ちゃん、気持ちよさそうに寝てましたね」
「ああいうカバーオールいいな。食事のあとにデパートに寄って買おうか」
「うちは夏産まれなので、あたたかい服を買うのは早いですよ。まだ性別もわかってませんし」
「どうせ冬になったら使うんだから、今買ったっていいだろ」
「先走って買って、サイズが合わなかったらもったいないです」

 私の言葉に、柊人さんは黙り込み不満そうな顔をする。

「それに、せっかくなら赤ちゃんが生まれてから、一緒にお買い物に行って似合うものを選んであげましょうよ」

 フォローするように付け加えると、柊人さんは「わかった」とうなずいて私のお腹をやさしくなでた。

 柊人さんは赤ちゃんのものなら際限なく買い揃えようとするからちょっと困る。
 
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