予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
 元気に動き回っているのか、お腹の上に手を置くと中の振動が伝わってくる。
 
 私のお腹をなでるのが大好きな柊人さんは、はじめて胎動を感じたとき、その力強さにおどろいて感激していた。
 
 名前を考えたり、ベビー服を買ったり、育児用品を調べたり。

 出産を待ち遠しく思いながら柊人さんと過ごす日々は、とても幸せだった。




 日曜日。
 


 柊人さんと手を繋ぎふたりでのんびりと街を歩いていると、ベビーカーを押す夫婦とすれ違った。

 生後半年くらいの赤ちゃんが、ベビーカーの中ですやすやと眠っている。
 
 まだ風が吹くと寒いから冷えないようにという気遣いだろう。

 赤ちゃんは白クマのような丸い耳がついた、もこもこのカバーオールを着ていた。

 手足までしっかり覆われていて、まるでぬいぐるみみたいに愛らしい。


 
 その姿を見て自然と口元がほころぶ。

「かわいいな」
 
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