予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
「楽しみ? それとも怖い?」
「半々です。早く赤ちゃんに会いたいけど、無事に産んであげられるかなって不安もあって……」

 正直にこたえると、後ろから腕が伸びてきて私の体を抱きしめた。

「不安だよな」

 柊人さんは私の肩に顎をのせ、耳もとで静かな声でつぶやく。

「香澄ばかり負担が大きくて、俺はなにもできないのがはがゆい。妊娠や出産に関して男は本当に無力だな」

 真剣な声に、彼が心からそう思ってくれているのが伝わってきた。

「無力だなんて、そんなことないです。柊人さんがそばにいてくれるだけで、私は幸せなんですよ」

 言いながらふりかえると、整った顔がすぐそこにあった。

「俺はなにもできないけど、出産も立ち会うから」
「ありがとうございます。柊人さんがそばにいてくれたら、心強いです」

 はじめての出産は少しこわいけど、彼がそばにいてくれるならきっと大丈夫。

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