予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
「香澄が謝ることじゃない」

 首を横に振った柊人さんの隣で、ロベールさんが微笑む。

「そうだよ。香澄ちゃんはなにも悪くない。それにしてもお腹を庇って転んだせいで足が痛そうだね。ストッキングがやぶれているじゃないか。ボクが優しく手当てして……」

 ロベールさんの手がこちらに伸びて来たけれど、容赦なくぱしんと叩き落された。

「手当ては私がするので大丈夫です」

 柊人さんが警戒心むき出しのするどい目でロベールさんを睨み、ロベールさんは楽し気に肩を揺らした。

 そんなふたりを見ながら、私は口を開く。



「いつも優しいロベールさんが、女性にあんなきついことを言うとは思いませんでした」
「香澄ちゃんはもしかして、ボクが女性ならだれでも見境なく口説くと思ってる?」

 いたずらっぽい笑みを浮かべた彼にうなずくと「心外だなぁ」と唇をとがらせる。

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