予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
 看護師さんがそう言って、赤ちゃんを抱かせてくれた。



「っ、……あたたかい」

 ひっくひっくと肩を上下させながら、おそるおそる赤ちゃんにふれる。


「ものすごくかわいいな」

 柊人さんも感激したようにつぶやき、赤ちゃんの頭をそっとなでた。


「私たちの赤ちゃんですね」
「あぁ。産んでくれて本当にありがとう」


 小さな赤ちゃんの誕生に感激しながら、私たちは微笑み合いこつんと額を合わせた。





 



 

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