予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
 明け方、なぜか自然に目を覚ました。
 

 ベッドから体を起こすと、一緒に寝ているはずの柊人さんがいないことに気付く。

 そして、隣においてあるベビーベッドの中にあかりの姿がないことにも。


 
 どうしたんだろうと思いリビングに行く。

 薄暗い部屋の中、窓辺で柊人さんがあかりを抱いてあやしていた。


「柊人さん」

 声をかけると、彼の視線がこちらに向く。

「あぁ。起こしちゃったか」
「自然と目が覚めて。あかり、泣いてましたか?」
「いや、起きてじたばたしていたんだけどご機嫌だったから、抱っこして一緒に外を見てた」

 その言葉に、柊人さんの腕の中を見る。

 彼の言葉通りあかりはご機嫌の様子で「あー」と声をあげ腕を動かしていた。


 
 生後三カ月になり、あかりは声を上げたり笑ったりするようになった。

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