予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
これは、完全に避けられている。
「なんでだ……?」
アメリカから帰り、社長就任に関連する取材やあいさつ回りもひととおり終えて、これからは少し時間に余裕がもてるはずだった。
だから、彼女とふたりで過ごしたいと思っていたのに、誘う隙もなく逃げ回られていた。
もしかして、嫌われた?
そう考えて頭を振る。
あの日、吉木からキスをしてくれとねだってきたんだから、俺に好意を持っているのは間違いない、と思う。
ベッドの中でだって、恥じらってはいたが嫌がっているようには見えなかった。
それなのに、今の彼女は顔を見るのもいやだというように、徹底的に俺を避けている。
「吉木がなにを考えているのか、まったくわからない……」
乙女心が理解できなくて、俺はひとり頭を抱えた。