予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
 不思議に思って見上げると、さっきまでは平静を装っていた顔が真っ赤になっていた。

「な、ななななな……、なにを言っているんですかっ!」

 どこかのネジがはずれたのかよ。と思うくらいわかりやすく動揺する吉木に噴き出す。

「あー、もう……」

 なんだよ、その反応。かわいすぎるだろう。と心の中でつぶやく。

「と、とりあえず、しばらく忙しくなりますので、覚悟しておいてください!」

 そう言い残し逃げるように社長室を出ていく吉木に、俺はくすくす笑いながら「了解」とうなずいた。

  

 






 そしてそのまま多忙な日々を過ごし、二週間の海外出張を終えて帰ってきた俺は今、思いきり困惑していた。

 いくらなんでも吉木の態度が素っ気なさすぎる。


 絶対に俺と目を合わせないし、会話も必要最低限。

 仕事の用件がすめば、こちらが声をかける間もなく逃げるように社長室を出ていく。

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