予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
『私もおとうさんのおしごと見たい』とお願いしても、『黙って言うことを聞け』と一蹴され、取り付く島もなかった。



 本当は父の仕事に興味なんてなかった。

 だけど、私も兄のように父にかまってもらいたかった。
 

 それなのに、父は私のほうを見ようともしなかった。
 



 それはきっと、私にはなんの価値もないから。


 

 今回の『結婚しろ』という命令も、娘の私をただの労働力のひとつだとしか思っていないんだろう。
 
 幼いころから感じていたコンプレックスがよみがえり、息が苦しくなる。



「ごめん。今仕事中だから、そんな話をしている場合じゃないの」
 
 なんとかそう言うと、父が『仕事?』と不機嫌そうな声をだした。

『そうやって仕事を理由に誤魔化して、一生独身でぷらぷらしているつもりじゃないだろうな』
「結婚する気がないわけじゃないけど……」

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