予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
 だけど、独身だからってぷらぷらしているわけじゃない。

 私はちゃんと働いて、ひとりで生活しているんだから。


 
 反論しようと口を開いたけれど、のどが苦しくて言葉がでなくなった。
 

 私がどんなに一生懸命言い返したって、父に否定されるだけだ。

 そう思うと、言葉を発するのが怖くなる。


 
 そのとき背後に人の気配を感じた。

 ふりかえると、そこに社長の姿があった。


 
 少し不機嫌なその表情を見て、私は慌てて電話を切る。

「失礼しました。仕事中に……」

 頭を下げた私に、社長は「いや、いい」と首を横に振った。

 どうやら挨拶も写真の撮影も、すべて滞りなく済んだらしい。



 社長の挨拶を最後まで聞きたかったな。

 そう思いながらもほっとして肩から力を抜く。


 
 すると、目の前に影が落ちた。

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