予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
 言葉は悪いけれど、遊びなれている彼は、問題が怒らないようにうまく立ち回っていたんだと思う。
 
 そんな人が、避妊に失敗するとは思えない。



「……だとしたら、妊娠した原因は私にあるってこと?」
 
 そう思い至り「ひぇぇ……っ!」と細い悲鳴を上げ青ざめる。


 
 社長と過ごしたあの夜。
 
 部屋に行く前にバーでカクテルを一気飲みしたからか、それとも快楽におぼれてしまったせいか、ベッドの中でのやりとりをはっきりとは覚えていなかった。
 
 しかも恋愛経験ゼロの私は、自分のどの行動に問題があったのかはわからない。

 
 だけど、私に非があるのは間違いないと思う。


 
 衝撃のあまり、膝から力が向けた。

 へなへなとその場に崩れ落ちる。


 
 社長が海外出張から帰ってくるのは明日だ。

 こんな精神状態で彼と顔を合わせたら、冷静でいられる自信がない。



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