予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
 これからは、実質俺と綾人のふたりで会社を担っていく。
 
 俺がステージの上で挨拶を終えると、抱えるほど大きな花束を渡された。

 その美しさと甘い匂いにさそわれて花に顔を近づけると、会場に詰め掛けていた記者たちが一斉にカメラのシャッターを切った。
 
 社長交代のニュースとともに、この写真もあちこちに配信されるんだろう。
 
 小さなころから自分が人目を引く外見だと自覚していた。

 公の場で弟の綾人と並ぶと、『ファッション界のふたりのプリンス』と騒がれることもよくある。
 
 女性の憧れである高級ブランドの代表だから、社長の容姿が整っているのは悪いことではない。

 会社を発展させるために使えるものは何でも使うのは、経営者として当然のことだ。
 
 まぁ、『世の女性の憧れを集め浮名を流すイケメン御曹司』なんて好き勝手な記事を書かれると、正直うんざりするけれど。
 
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