■王とメイドの切ない恋物語■
「あの二人、いい感じじゃない?」


誰かが、つぶやいた。

ジュリアの髪が、サラサラ風になびいていて、楽しそうに話す2人は、本当に絵になる感じだった。





私は、それを見て、ちょっと胸が痛んだ。

エリックに恋愛感情があるわけじゃないんだけど、なんかちょっと、さみしい気分だった。




本気の石投げ大会も終了し、みんな休憩に入ったので、海岸を散歩することにした。


歩くと、砂のサクサクした音が聞こえる。



少し行くと、ちょうど、のんびりできそうな場所を見つけた。



私はここで、少し、のんびりすることにした。



トーマ様、今ごろ何してるかな?

会いたいな。


私は、波の音に耳をすました。


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