■王とメイドの切ない恋物語■
「今日はありがとうございました。すごく楽しかったです」

私が、そう言うと

「私も楽しかったよ。また話そうな」


そう言って、ドアまで送ってくれた。




私はトーマ様に見送られ、自分の部屋に戻った。

すごい充実した時間だったな。

また、こんなことあるといいな。

私はソファーに腰掛け、クッションを抱き締めた。

あー、もうトーマ様のこと、めちゃくちゃ好きだよ。


本当に優しいし、

一緒にいて、ドキドキするし、楽しいよ。

ふうーっ

落ち着けわたし~ 。

もう浮かれまくりだ。

トーマ様がからむと、私、やけに浮き沈みが激しいんだよね。

それだけ本気で好きってことかな?

さーて、四つ葉のクローバーで、しおり作り開始っ!

私は、しおり作りと、トーマ様に借りた本を読んで感動の涙を流していたので、ようやくベットに入ったのは、夜中3時を回っていた。

明日、私、大丈夫なんだろうか。

絶対寝不足だよね。

ははは…。

楽しかったし、まぁいいか!

おやすみなさい。


私が深い眠りについたのは、5分後のことだった。

< 237 / 396 >

この作品をシェア

pagetop