■王とメイドの切ない恋物語■

20歳の誕生日

午後6時、パーティーは華やかに開始された。




「トーマ様、お誕生日おめでとうございます」




今回は、トーマ様が、王に正式に即位された記念のパーティーだ。

クラッシック演奏者も、いつもの2倍。

料理も、いつもに増して、さらにゴージャスだ。

お腹が、鳴りそうである。

いけない、いけない、仕事、仕事。

今回、私は、料理を運ぶ係である。

招待客や、大臣などが、ながーいテーブルに並んで着席している。

トーマ様は、一番前の席で、お祝いを言いに来た人達に挨拶している。

たぶん、パーティー中盤になると、立食パーティーみたいな感じで好きな所にいって、すごいことになるんだろうな。

まぁ、その方が、にぎやかで、見てて楽しいんだけどね。

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