■王とメイドの切ない恋物語■
「チチリさん、今日の料理、すごいですよね」

私は料理を運びながら、同じく料理担当の、チチリさんに話かけた。

「本当よねー、食べてみたいわ。すごい、おいしそうだものって、リリア、まーくんに会ったんだよね?どうだったの?かっこよかった?」

チチリさんは、好奇心いっぱいの顔で、こっちを見た。

「いやー、まぁ、それが、話すと、すごく長くなるのでまた後日…」

チチリさんの顔は、ますます輝いた。

「なにーっ!?ちょっと、ちょっとー、めちゃくちゃ気になるじゃない。また、くわしーく教えてよ」

「了解っす」




私達は、それぞれ、担当のテーブルに料理を運ぶ。



トーマ様、何してるかな?

また、トーマ様をチラチラ見る。

あー、もう、気になってしょうがないよ。

トーマ様を見るだけで、胸がドキドキして、テンションアップだ。

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