■王とメイドの切ない恋物語■
トーマ様の温もりが伝わってくる。

「嫌じゃないか?」

大好きなトーマ様の声が聞こえる。

嫌なわけないよ。

めちゃくちゃうれしいよ。

「はい、嫌じゃないです。う うれしいです。はい」

恥ずかしい。

顔から火が出そうだ。

トーマ様は、私の頭を、自分の肩に寄せた。

あぁ、すごい恋人っぽいよー。

クラクラする。

昨日の私に、この光景を見せてあげたいよ。

きっと、唖然とするよ。



ずっと、こうしていたいよ。



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