■王とメイドの切ない恋物語■
なんで、ジュリアがここにいるのかな?

あ、もしかして、あの2人って…。

私が、そんなことを考えていると、

「あ、リリア」

エリックが、私に気が付いて手を振った。

ジュリアも私に気が付き、

「エリック、ありがとう、またね」

そう言うと、私にペコリとお辞儀し、お城に戻っていった。




私は、エリックに近づき、

「ごめん、お邪魔だった?」

と言うと、

「違うって。そんなんじゃないし」

と、手を横に振る。

「本当に~?」

私は疑いの眼差しで、エリックを見た。

「本当に、本当。後で教えるからさ。さ、果物食べに来たんだろ?あっちだよ」

そう言って、エリックは歩きだす。

本当かなぁ?

私は、まだ疑っていたけど、エリックの後についていった。


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