■王とメイドの切ない恋物語■
…私、恋をしているの?

だめだよ、相手は王様なんだよ。


私はメイド。ただのメイド…。


枕に顔を埋めた。

だって、ほら トーマ様は確か、女の人に興味なくて、可愛い姫が誘っても相手にしなくて、もちろん自分からも誘わない…。

違うって、今日誘ってくれたのは、1人でいたくなくて、たまたま私がいただけでって、私、誰に言い訳しているんだろう。

どう考えても無理だよね。


私がトーマ様に恋したって、きっと傷つくだけ…。


私は、どうしようもない気持ちで、横になった。



今夜は、眠れそうになかった。



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