■王とメイドの切ない恋物語■
「リリア、今日は、私服なんだな」

エリックが、こっちを見つめていた。

「そうそう。一昨日から今日までお休みいただいてるんだ」


「そうなんだ。どこか行ってたの?」

エリックは、トマトをほうばっている。


「実家に帰ってのんびりしてきたよ。あ、これ実家で焼いてきたクッキーなの。いっぱい作ったから、よかったらエリックも食べてね」


「おー!マジで!?リリアの手作りかぁー!サンキュー!」

エリックは、とてもうれしそうだ。

ウインナー食べながら、ガッツポーズしている。

本当に可愛い。

「そうか、最近リリア毎日、庭来てたのに、ここ2日来なかったのは、実家に帰ってたからだったんだな。なにかあったのかなって、ちょっと心配してたんだぞー」


エリックは私の頭を、ポンポンと叩いた。

「あはは、ごめんね。でもエリック、たった2日だよ。心配しすぎ」

私は、笑った。

「あはは、そうだなっ 気にしすぎだな」

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